テフロン加工フライパンって便利ですよね。
油をひかなくても焦げ付かないし・・・
お手入れも簡単、形やサイズもたくさんあってホームセンターで気軽に手に入る・・・
良いことづくめです、本当に。
一家に1枚ならぬ一家に5枚レベルで日本の生活に浸透してますよね。
そんな便利なテフロン加工フライパンですが、
使っているうちにテフロン加工がはげちゃった!
ってこと、避けては通れない道ですよね。
- テフロン加工がはげてもまだフライパンとしては使える!買い替えるのはもったいない!
- でも剥げたテフロンが口に入って大丈夫かな?特に子どもに影響がないか心配・・・
な~んて、買い替えのタイミングに悩みのは私だけじゃないハズ。
そこでこの記事では、そもそもテフロンって何なの?という基礎的な所から、テフロン加工フライパンの寿命とその見分け方、テフロンの人体への影響について順番に説明していきます!
テフロン加工がはがれたフライパンって体には有害?
テフロン加工のフライパン、すごく便利なので我が家でも酷使してます。
でも酷使するせいなのか、案外早くテフロンが剥がれてしまうことがしばしば。
そこで心配になるのが、
テフロンを食べてしまったらどうなる?体に悪いの?
なんですが・・・
結論から言うと、
剥がれたテフロンを食べてしまっても人体に影響はありません!
意外でしたか?
テフロンってプラスチックが原料なんだったら体に悪いんじゃないの?って思っちゃいますよね。
ただテフロンは食品衛生法に適合していて、万一飲み込んでしまっても体には吸収されずに排出されます。
だから・・・大人はもちろん、子供がもし食べてしまったとしても大丈夫なんですよ。
いきなりビックリな事実だと思いますが、テフロンについて、順を追ってもう少し詳しく見て行きましょう!
そもそもテフロンって何?
テフロンとは、フッ素樹脂の一種です。
今度はフッ素樹脂?難しいわ!って感じですよね。
フッ素樹脂というのは、「フッ素原子を含むプラスチック原料の総称」のことで、第二次世界大戦中のアメリカで、原爆開発過程で偶然生まれたんだそう。
それが今や日本の各家庭でお料理を楽にしてくれているなんて、世の中わからないもんです。
そんなフッ素樹脂加工の世界的なブランドが、
デュポン社の「テフロン加工」
なんです。
ただ、「こびりつかないコーティングがされたフライパン=テフロン」だと思っていたあなた!
実は「テフロン」以外にもフッ素樹脂加工を行う会社はたくさんあるんです。
あの有名な「ティファール」もフッ素樹脂加工品なんですよ。
知ってましたか?
普段、あまり意識してませんが、このようにフッ素樹脂というのは食品衛生法にも適合した材料で、すごく身近な存在であるんですね。
テフロン加工フライパンの寿命とその見分け方は?
テフロン加工フライパンの寿命は、毎日使う場合では約1年と言われています。
えっ!短っ!!って思いませんでした?
ちなみに、鉄のフライパンは使い方によっては半永久的に使えると言われています。
え〜、テフロンもそのくらい長持ちしてほしい〜って声が聞こえます、その気持ち凄くわかります。
でもしょうがないんですよ。
テフロン加工フライパンの寿命が短い理由は、
フッ素樹脂そのものが急激な温度変化や摩擦に弱いという特徴があるから
なんですから・・・。
長時間予熱をしたり、金属の調理器具を使うことによって、コーティングされたテフロンがだんだん剥がれていっちゃうんですね。
でもお手入れの仕方によって、1年以上テフロンの状態を保つことも可能みたいですよ!
その長持ちさせる手入れ方法に関しては、次章で詳しく解説しますが、ここで理解してほしいのは・・・
きちんとお手入れしてもフライパンに食材がこびりつくようになってきた=買い替えの時期
だということです。
その時は、素直に「テフロンの寿命がやってきた」と思ってくださいね。
さて、テフロンのこと、少しわかってもらえたんじゃないでしょうか?
食べても体に害がないなら、
テフロンハゲハゲでも使い続けれるじゃん!経済的〜!
って思うかもしれませんが、毎回頑固な焦げ付きと格闘するストレスを考えると・・・早めに買い替えるのが得策です。
それに何と!!
寿命を過ぎたフライパンを使うと、同じ材料・同じ味付けで調理をしても味や食感に違いが出ることがあります!
熱の伝わり方が変わっちゃうんでしょうねぇ~
たかがフライパン、されどフライパン。
その影響力は想像以上に大きいんです。
ということで・・・テフロン加工がはがれたら、速やかな買い替えをオススメします。
テフロン加工の寿命を延ばす洗い方・手入れ方法をご紹介
テフロン加工を長持ちさせる方法
続いて、テフロン加工を長持ちさせる方法に触れていきましょう。
この方法を上手に用いれば、何と3年程度まで長持ちさせることができちゃうんです。
しかもやり方はとっても簡単!
ということで、調理時とお手入れ時のポイントをそれぞれ紹介して行きますので、この記事を読んだ後のお料理から、さっそく取り入れてみてくださいね!
テフロン加工フライパンを長持ちさせる調理方法
「フッ素樹脂は急激な温度変化や摩擦に弱い」という特徴があることをお話しましたね。
高い温度で熱することにより、テフロンのコーティングとベースの金属の結合力が弱くなってテフロンがペリペリーっと剥がれやすくなっちゃいます。
特にフライパンに物がない状態での予熱は、調理時よりもすぐに高温になるので、予熱はなるべくやめておきましょうね。
いきなり強火で長い時間ジュージューするなんてことは、鉄の中華鍋なんかに担当してもらいましょう。
テフロン加工は、すっごくデリケートなので、金属の調理器具でちょっと引っかいただけで簡単に傷がついてしまいます。
容易に想像できると思うんですが、コーティング層に傷がつくと、そこからどんどんテフロン加工が剥がれていってしまうことに・・・。
「金属ヘラOK!」なんて書かれたテフロン加工フライパンも見かけたりしますが、
金属ヘラOK!(ただし寿命はめっちゃ短くなるけどね)
ってことだと思ってください!
金属OKだろうが何だろうが、基本的にテフロン加工フライパンに金属の調理器具は使わないでおきましょう!
シリコンや木製の機器なら傷がつきにくくてテフロン加工フライパンと相性◎ですよ。
調理するタイミングって、いつも食べる直前とは限りませんよね。
- 用事があるからとりあえず先に調理して、フライパンに蓋をして置いとこ!
- 煮物は冷めるときに味が染み込むから、フライパンの中でそのまま冷やそう!
などなど・・・お料理したものをそのままフライパンで保存しちゃうってことはありませんか?
わかります、はい。
でも結論から言うと、テフロン加工のフライパンではやめましょう。
テフロンでコーティングされたフライパンの表面には、目に見えない小さな穴が無数に存在しています。
その穴から塩やら酢やら金属を酸化させるものが染み込んで、コーティングのベースとなっている金属に錆が発生しちゃうんです。
そのあとはもうどんどん錆が広がって、テフロンもハゲ放題ってことですね。
いやー大変。
だから・・・調理後は、すぐに清潔な容器に移しちゃいましょう!
続いて、お手入れ時のポイントをお伝えしていきます。
テフロン加工フライパンのお手入れ方法
フライパンを洗うとき、熱い状態の方が汚れが落ちやすいからすぐ洗わなきゃ!って思いませんか?
汚れと名のつくものはできるだけあったかい状態でなんとかする・・・
これ常識!ですよね。
しかしテフロン加工フライパンは違います。
実は、熱いフライパンに冷水を注ぐことで、ベースとなる金属が急激に冷やされて縮んでしまい、コーティングしているテフロンとの間にすき間ができてしまうんです。
そのすき間から、どんどんコーティングが剥がれることに・・・
だから、熱い内に洗ってしまいたい気持ちはとってもよくわかりますが、手で触っても熱くない温度まで冷めるまで我慢してください!
落ちにくい汚れは、フライパンが冷めてからしばらく水につけて、汚れをふやかしてから洗うと取れやすいですよ。
ちょっと焦げ付いたり、汚れがひどいときって、タワシでゴシゴシ洗いたくなるんですよね。
でも、テフロン加工のフライパンを洗うときは、タワシはNGです。
テフロン加工の表面はとっても傷つきやすいので、自ら寿命を縮めにかかってるようなものだから。
さらに洗剤にも注意を!
クレンザーや研磨剤入の洗剤も、テフロン加工のコーティング表面に傷を付けてしまうので、柔らかいスポンジに中性洗剤をつけて優しく洗ってください!
フライパンやお鍋ってかさばるんですよね。
収納場所も限られていますから、重ねて収納したくなります。
でもこの重ねて収納する・・・が問題なんです。
テフロン加工フライパンはフライパン同士の摩擦でも傷ついちゃうんです・・・
どこまでもデリケート。
なので、どうしても重ねて収納したい!という場合は、フライパンとフライパンの間に柔らかい布や緩衝材をひいて摩擦をなくしてあげるといいですよ。
「テフロン加工が剥がれたら・・・」まとめ
いかがでしたか?
テフロン=フッ素樹脂で、食品衛生法に適合している材質なので、万一飲み込んでしまっても体には吸収されない。
よって仮に、
剥がれたテフロンを口に入れてしまっても体への影響はない
ことが分かりました。
そして、通常寿命が約1年と言われるテフロン加工のフライパン。
テフロン加工フライパンはとにかくびっくりするくらいデリケート
なんでしたね。
蝶よ花よと慈しみながら、とにかくダメージを与えないように優しく優しく扱ってあげれば必ず長持ちさせることができます!
それでも寿命を迎えたときは、潔く買い替えてテフロン加工フライパンの長所を最大限活用してお料理を楽しみたいですね!